南相馬ソーラーヴィレッジ  開所2015年11月

~ 営農型太陽光発電所 ~

 南相馬市原町区の太田地区では、東日本大震災と続く原子力災害による影響での農業への減収を補う為に、半農半電の推進モデル地区として、営農型太陽光発電を行っています。

 2013年8月に設置した、再エネの里ソーラーシェアリング(設備容量30kW・設置面積540㎡)は、雑種地を利用したパイロットプラントとなります。ここで、単管パイプを藤棚式に組んだ上に太陽光パネルを並べた発電と作物の栽培を始めました。その後2015年10月に農地を利用し実施したソーラーシェアリング(総設備容量 332kW)では、発電設備を8ヵ所へ小規模に分散させることにより、各所が農家の自己所有する農地を活かせる大きさとなっています。

  農地で営農を継続しながら太陽光発電設備を設置する為には、架台支柱部分農地の一時転用が必要となります。えこえね南相馬では、この8ヶ所の農地で一時転用許可を受ける為に、地元の農業委員会へ2014年9月から相談し進めました。◎パネルによる遮光率が3割前後になる工夫された設備にする。◎収穫量が地域平均の8割以下にならない作物で営農計画を立てる(作物の光飽和点を参照)。がポイントとなります。

 ソーラーシェアリングは、設備下の農作物の工夫や配慮を伴いますが、営農収入の他に発電による収入が増えます。ソーラーヴィレッジでは、農地で発電した全ての電気を東北電力に売電しています。

東後迫発電所 遮光率30.9%で南瓜の栽培 

太陽光パネル1枚:70W(280mm巾)


  分散する発電所が地域に溶け込むことを願い「南相馬ソーラーヴィレッジ」と名付けました。南相馬の持続可能な農業の形をソーラーシェアリングを通じて一緒に考えて行けたらと思います。

 以下では各発電所の発電設備&営農の概要をご紹介いたします。各設置場所とも従来からの農業の形を活かしたソーラーシェアリングとなっています。皆さまのご参考になりましたら幸いです。

ソーラーシェアリングによる9カ所の発電所設置場所(南相馬市原町区太田地区/大甕地区)

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◎ソーラーシェアリングの見学を受け付けております。見学には案内の都合上予約が必要となります。

 見学予約・アクセスはこちらから ⇒ アクセス

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★ 写真集

①東後迫発電所  施行:アイケイプランニング

2015年8月4日撮影 設備完成写真。

2016年4月撮影 菜の花に囲まれた風景。

◎南側の土手にパネルを設置し発電量をUPしています。

◎単管パイプ架台。

2016年5月撮影 定植後の南瓜

パワーコンディショナー


2017年6・7月撮影 2年目の南瓜の作付


②藤沼発電所  施工:アイ・ビルド

2015年8月撮影 設備完成写真

◎単管パイプ架台

2016年6月撮影 定植後の南瓜

2016年6月撮影 パネル上面


③久保発電所  施工:ブレイン

2016年9月撮影 設置完成写真

◎ソーラーカルチャーのソラカルシステムで、パネルを回転させ角度を変えることで発電量をUPします。

◎単管パイプ架台


2016年6月撮影 南瓜の定植後

下段

上段


◎上段と下段の間で土手となる部分にもパネルを設置していますが、作物の栽培は有りません。

④割羽迫発電所  施工:おひさま自然エネルギー

2015年10月撮影 設備完成写真

2015年8月撮影 架台設置工事

◎専用架台


2016年5月撮影 南瓜の定植後

⑤五治郎内発電所  施工:アイ・ビルド

2015年9月撮影 設備完成写真

◎単管パイプ架台

2016年7月撮影 大豆播種後

2017年8月撮影 大豆播種後


⑥金井神発電所  施工:おひさま自然エネルギー

2015年5月撮影 設備完成写真

◎トラクターの転回部上方を利用してパネルを設置になっています。

 (日影はハウス内が高温を防ぐ効果も有ります。)

◎専用架台。

◎ハウス内では有機農業で野菜を栽培しています。

2016年6月撮影 通年でアスパラガスの栽培

2015年11月撮影 定植後の春菊

2016年6月撮影 夏野菜の成長

その後は葉物

2017年7月撮影 出荷期のトマト


⑦高田発電所  施工:Looop

2015年9月撮影 設備完成写真

◎パネルを数カ所取り除くことで、下部の農地に光を届けます。

◎専用架台。

2017年6月撮影 ミョウガ苗の成長


⑧森合発電所  施工:アイ・ビルド

2015年9月撮影 設備完成写真

◎単管パイプ架台。

2016年6月撮影 南瓜の成長

2016年9月撮影 南瓜の収穫


⑨再エネの里発電所

 2013年9月に発電を開始したソーラーシェアリングのパイロットプラントです。奥村農園とえこえね南相馬メンバーが協同し実現しました。単管パイプを藤棚式に組む架台や、太陽光パネルの設置を自分たちで手掛けることにより設置コストの削減をしました。架台は、高さやスパンを小型のトラクターが使用出来るように配慮されています。単管パイプを利用することで、容易に畑へと戻せる作りとなっていますが、ワイヤーを使い風への対策も行っています。これまでに風や雪で設備が破損する被害は有りません。

半農

 

詳細記事 ⇒ 「再エネの里」農作物

半電

 

詳細記事 ⇒ 「再エネの里」(奥村農園)開所式


営農型太陽光発電

地権者(営農者)発電事業者が共働する地域活性化

 えこえね南相馬のソーラシェアリングは、地権者(営農者)、発電事業者と別れながら関わりを保ち続け、それぞれが自己の働きをすることにより地域の活性化に繋げています。共働することによってお互いが得るものにも、地権者(営農者)は、営農の傍らに発電設備の地代で副収入が得られ、発電事業者は土地がなくてもソーラシェアリングを行うことができます。

農地を利用した営農型太陽光発電で必要となった農地法第5条の許可は、架台の支柱部に使用される田・畑を太陽光発電設備へ一時転用しています。同時に農地の権利者ではない発電事業者が土地を使用することとなるので農地法第3条で区分地上権を設定しました。これにより農地上部の利用が可能となります。

<設備架台を設置するときに農業へ配慮したこと>

◎農業機械の使用へ向けた配慮で、高さを2.53m程、支柱間の間隔も5m程にしています

◎遮光率を3040%にし、下部の作物の収穫量を地域平均の80%で確保できる範囲にします

遮光率=パネルを平面に並べた面積 ÷ 下部面積(上部パネル設置の際の夏至の影を含む)×100

農地を太陽光発電設備で一時転用をする農地法5条では3年ごとの更新(許可満了日で再度の申請)と 毎年の報告で「営農型発電設備の下部の農地における農作物の状況報告書」が必要となります。農作物の状況報告では、下部の農地からの収穫量を地域の平均と比較(地域平均の収量の80%確保とする)します。このことから、営農者(地権者)の計画に沿った農業が重要となり、安定した農業からは設備を長く維持させることができます。発電を安定させると発電事業者は長期に渡る地代を保障することができます。

 平成27年に開所した南相馬ソーラーヴィレッジは、3年を経過し順次に農地法5条と3条の再申請を行い更新する手続きを進めています。これには、3年前の初回と同様の書類の用意が必要となりますが、初回に用いた添付資料を利用することも可能でした。その他にも、届け出済みの3年分の発電設備下の農作物の状況報告が重要視されます。詳しくは、地域の農業委員会へ相談することをお勧めします。遅くとも更新日の3か月前には相談すると良いです。

イベント情報

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       (中山) 

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