南相馬ソーラーヴィレッジ                       開所2015年11月

地域再生に再エネを活用したい~営農型太陽光発電所の開所

 南相馬市原町区の太田地区の農家の皆さんと連携し、畑や田んぼで営農を継続しながら太陽光発電を行っています。2011年3月の東日本大震災による原子力事故の影響や、その風評によって、農業から得られていた収入が減ってしまうことを懸念し、農地を活かせるソーラーシェアリングを実践しています。更に、それらの経験を基に、地域住民が主体となった半農半エネスタイルを発信しています。

 2013年8月に設置した、再エネの里発電所(設備容量30kW・設置面積540㎡)は、農地の一時転用許可の不必要な雑種地を利用したパイロットプラントとなります。震災直後、再生可能エネルギーを活用し復興を促進させる想いを共有した仲間で力を合わせて、単管パイプを藤棚式に組み上げた上部に太陽光パネルを取り付ける形状の発電設備を自らの手で設置し、下部農地では作物栽培を経験しました。その後、2015年10月に分散した8カ所の発電所(総設備容量 332kW)にて発電を開始しました。発電設備を小規模に分散させることで、各所を農家さんが自己所有する農地を活かしながらソーラーシェアリングに挑戦できる大きさとし、それぞれの立ち位置から参画する事で身近に感じながら、普及を促し、地域に根差す取り組みとしています。また、法人が発電事業者として参画することによって、資金調達や助成金活用を円滑に進められたメリットがあり、設備設置のハードルを下げると共に継続した運用で設備維持を可能としています。

 太陽光発電設備を農地に設置するには、支柱の基礎部分に当たる農地を一時転用する必要があります。この8カ所の農地各々に一時転用許可が必要となるために、地元の農業委員会へ2014年9月に相談を持ち掛けました。申請に必要な書類を用意する中で苦労を強いられたのが、下部農地で営農が継続できることが示される営農計画書です。作物が発電設備の影に影響されることなく生育可能である根拠を記載する際に、先行事例が全国的に希少である中にあっても、県内で実証した研究機関の事例であることが求められ、学術的な資料を用いた証明で補いました。また、農家さんが挑戦したい作物の希望があり、相談を繰り返しながら月日を要し調整していま

東後迫発電所 遮光率30.9%で南瓜の栽培 

太陽光パネル1枚:70W(280mm巾)


す。準備した営農計画では◎太陽光パネルによる遮光率が3割前後になる様に工夫する。◎下部農地で栽培する作物は、収穫量が地域平均の8割以下にならない作物で営農計画を立てる。⇒作物の光飽和点を参照しながら生育が可能な作物を根拠を添えて選定する。などを重視しました。更に、一時転用申請では、営農型太陽光発電設備に定められた農地転用許可制度上の取り扱いについてをご参照の上で要点をお確かめ下さい。また、期限が設けられている為に満了における設備維持には再許可が必要です。継続に至るには、適切な営農で農地が管理されていたことが重要視されます。

   地目が農業利用となっている上では、調整や手続きが一手間となるのは然りながら、実践するソーラーシェアリングでは、設備下の農作物の生育に配慮を伴いながらも、営農収入外の発電による収入が加わります。この南相馬ソーラーヴィレッジでは、FIT適用の売電収入を使い、市民が等身大で出来る事を考え試行錯誤し形となった再生可能エネルギー活用の発電所を運営することによって、様々な形で繋がった農家さんと連携し地域課題を共に考える仕組みから、継続して分散する地域社会の持続化について考えます。

 設置した発電所が地域に溶け込むことを願い「南相馬ソーラーヴィレッジ」と名付けています。以下にて

各発電所が取り組むソーラーシェアリングの特徴を紹介いたします。また、下部農地では各々の農家さんが従来から培った経験を活かした営農を展開しております。皆さまのご参考になりましたら幸いです。

ソーラーシェアリングによる9カ所の発電所設置場所(南相馬市原町区太田地区/大甕地区)

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◎ソーラーシェアリングの見学を受け付けております。見学には案内の都合上予約が必要となります。

 見学のご予約・アクセスはこちらから ⇒ アクセス

 

①東後迫発電所  施行:アイケイプランニング

2015年8月4日撮影 設備完成写真。

2016年4月撮影 菜の花に囲まれた風景。

◎南側の土手にパネルを設置し発電量をUPしています。

◎単管パイプ架台。

2016年5月撮影 定植後の南瓜

パワーコンディショナー


2017年6・7月撮影 2年目の南瓜の作付


②藤沼発電所  施工:アイ・ビルド

2015年8月撮影 設備完成写真

◎単管パイプ架台

2016年6月撮影 定植後の南瓜

2016年6月撮影 パネル上面


③久保発電所  施工:ブレイン

2016年9月撮影 設置完成写真

◎ソーラーカルチャーのソラカルシステムで、パネルを回転させ角度を変えることで発電量をUPします。

◎単管パイプ架台


2016年6月撮影 南瓜の定植後

下段

上段


◎段々畑の上段と下段の間にある土手にもパネルを設置していますが、作物の栽培は行いません。

④割羽迫発電所  施工:おひさま自然エネルギー

2015年10月撮影 設備完成写真

2015年8月撮影 架台設置工事

◎専用架台


2016年5月撮影 南瓜の定植後

⑤五治郎内発電所  施工:アイ・ビルド

2015年9月撮影 設備完成写真

◎単管パイプ架台

2016年7月撮影 大豆播種後

2017年8月撮影 大豆播種後


⑥金井神発電所  施工:おひさま自然エネルギー

2015年5月撮影 設備完成写真

◎トラクターの転回部上方を利用してパネルを設置になっています。

 (日影はハウス内が高温を防ぐ効果も有ります。)

◎専用架台。

◎ハウス内では有機農業で野菜を栽培しています。

2016年6月撮影 通年でアスパラガスの栽培

2015年11月撮影 定植後の春菊

2016年6月撮影 夏野菜の成長

その後は葉物

2017年7月撮影 出荷期のトマト


⑦高田発電所  施工:Looop

2015年9月撮影 設備完成写真

◎パネルを数カ所取り除くことで、下部の農地に日差しを入れます。

◎専用架台。

2018年6月撮影 ミョウガ苗の成長


⑧森合発電所  施工:アイ・ビルド

2015年9月撮影 設備完成写真

◎単管パイプ架台。

2016年6月撮影 南瓜の成長

2016年9月撮影 南瓜の収穫


⑨再エネの里発電所

 2013年9月に発電を開始したソーラーシェアリングでえこえね南相馬が試作するパイロットプラントです。奥村農園とえこえね南相馬メンバーが協同し実現しました。単管パイプを藤棚式に組む架台や、太陽光パネルの設置を自分たちで手掛けることにより設置コストの削減をしました。架台は、高さやスパンを小型のトラクターが使用出来るように配慮されています。単管パイプを利用することで、容易に畑へと戻せる作りとなっていますが、支線アンカーを使って風対策も行っています。これまでに風や雪で設備が破損する被害は有りません。

半農

 

詳細記事 ⇒ 「再エネの里」農作物

半電

 

詳細記事 ⇒ 「再エネの里」(奥村農園)開所式


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