一般社団法人発足記念フォーラム [2013.4.14]

4月14日(日)13:30~15:30 (交流会~16:30)

一般社団法人 発足記念フォーラムを開催しました。

 

テーマ 『再生可能エネルギーで復興推進』

プログラム

■ ご挨拶:高橋荘平 理事長挨拶

■ 講演:舩橋晴俊 (法政大学社会学部教授)

 「住民主体の復興と再生可能エネルギー」 

■ パネルディスカッション

 「再エネ活用による農業再生と地域活性化」

  パネラー: 箱崎 亮三  : えこえね南相馬 専務理事

       奥村 健郎   : 太田地区 復興会議

       中山 弘     : えこえね南相馬 理事

         高橋 美加子 : えこえね南相馬 理事

 

参加いただいた方は40名ほど。主催側のメンバーも加えると60名近くになり、発足の趣旨や今後の取組みの共有ができました。さらに交流会でもたくさんの方とのご縁が深まりました。

キックオフシンポジウムとして良いスタートが切れました。 ありがとうございました。

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今年の南相馬のサクラの開花とタイミングがぴったり合い、しかもお天気にも恵まれて、晴れ晴れしい門出に相応しい良き日となりました。

14日の午前中には、臨時社員総会も開催され、定款内容、役員の承認など特に問題なく承諾され終了いたしました。 

 

写真は、除染研究所の庭の桜で、良く見ると左側にミツバチが飛んでいます。 (この写真をプログラムにも使用しました:臨機応変、タイミングを活かすのが「えこえね南相馬」のモットーです)

 

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13:30~フォーラムが始まりました。

 

司会は、

地元の「えこえね南相馬」副理事長の安藤さんと、

東京で子どもたちのエネルギー教育と六感学習を進めている「NPP法人 fu~fu~隊」東京の天野さん、のお2人です。

 

 

はじめに、高橋荘平理事長の挨拶

えこえね南相馬の発足からこれまでの経緯と趣旨をお話しました。


 任意団体えこえね南相馬の初代代表で、除染と再エネ導入で復興を進めていこうとしながら、病気のために今年1月に逝去された高橋亨平さんの想いを引き継いでいきたい。再生可能エネルギーによる発電だけでなく、街の復興に向けた取組みに繋げていきたい。

 いろんな人のお力をお借りしたいので、ぜひ一緒に取組んでいただきたい。
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つづいて、舩橋 晴俊先生の講演 
「住民主体の復興と再生可能エネルギー」 


舩橋先生は 法政大学社会学部教授で、環境社会学がご専門であり、これまでに、新幹線公害、新潟水俣病、核廃棄物処理問題などに取り組んでこられました。
最近時は、「エネルギー政策と地域社会」を中心的テーマにし、青森県を中心としたフィールドワークを続けておられますが、今年からは福島県にも関わっていく計画をお持ちです。

◎原発震災は日本社会の欠陥を明るみに出した

 ⇒ これを解決するために多元的な変革が課題

 ・災害対策の見直し

 ・エネルギー政策の転換

  (脱原発ソフトランディング)

  (再生可能エネルギー導入の積極的拡大)

 ・地域開発・雇用確保のあり方

 ・司法、メディア、教育のあり方

   などなど

 

◎他力本願、長いものには巻かれろ、受け身、責任意識の希薄さ、からの脱却が必要

◎大きなシステムに依存する生き方からの 変革も必要

 

◎「地域に根ざした地域振興」が大切となるが、このためには

 ・志を堅持した人々の良好なチームワーク

 ・地元に存在する資源を活かし、地元の現実に即した独自の工夫

 ・過去の運命を将来像の創造の挺子として前面に据え直す

 ・ないものねだりでなく、あるもの探し

  が重要である。

 

◎再生可能エネルギー事業を成功させるには 以下が大切である

 ① 事業サイクルを小さなものから始めて、次第に大規模にしていく

 ② 知識の普及⇒学習会⇒事業化準備(複数案からの絞り込み)⇒事業組織の立ち上げと運営

 ③ <1>コア組織 <2>地域内部の協力ネットワーク  <3>広域的ネットワーク

 

◎南相馬は希望の拠点になりうる

 ① 天の時:時代はエネルギー政策と地域振興のあり方の大転換を求めている

 ② 地の利:南相馬市は、福島県、日本のなかでの重要な位置にあり、注目と共感が集まる

 ③ 人の和:えこえね南相馬の設立の大きな意義

 

◎もっとも大切なのは「人の和」である

 ・天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

 ・基盤としての共属感情 ・・・同じ中学の同窓生という意識

 ・多様な人々の参加  ・・・「若者」「よそ者」が大切

 ・2人寄れば文殊の知恵 ・・・話し合いの機会の大切さ

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住民主体の復興と再生可能エネルギー(舩橋先生)
20130414住民主体の復興と再生可能エネルギー(舩橋).pdf
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パネルディスカッション

「再エネ活用による農業再生と地域活性化」

 

最初は、箱崎亮三 えこえね南相馬専務理事

地震と原発事故により、それまでの「当たり前」が、当たり前ではなくなった経験を踏まえて、新しい豊かさづくりが必要と考えています。

このためには、エネルギーと暮らしのあり方を見つめ直すことが大切です。

 

そのうえで、子どもたちの未来に向けて、南相馬から新しい日本モデルを、よそからの支援もいただきながらつくっていきたい。

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続いて、奥村健郎 理事(太田地区復興会議)

テーマは「南相馬市復興に向けた取り組み」

~農業再生と地域活性化に向けて~

 持続可能な農業を目指して

 

太田地区は、原発から20~25kmに位置しており、事故後は地区ぐるみでの線量測定、除染に取り組んできました。

 

2012年度からは、「相馬野馬追いの里」農業再生計画を定めて推進してきています。

 

太田神社の参道にひまわりを植え付け、「相馬野馬追い」の出陣行列に華を添えました。またひまわりの種を収穫し、残渣回収除染にも取り組んできました。

 

南相馬市復興に向けた考え方としては、

1.まず農地除染と作付により農業の再生を目指す

   (植物除染・土壌分別除染・一般作付け)

2.地域の資源、エネルギー、食料を活かし、

  循環型で持続可能な街づくりを目指す

  (食用油・BDF・バイオマス燃料等)

3.自然エネルギーを地域産業として根付かせる

  ことを目指す

 

その一環として、

『農地太陽光発電共存による農業再生地域活性化』を目指します。

具体的には

① ソーラーシェアリング(立体農業):上部の棚で発電、下で農業

② ハウス de ソーラー :ハウスの上面にソーラーパネルを設置

③ 法面deソーラー:農地の法面や畦畔にソーラーパネルを設置

 

農地法の関係で、現時点では難しいものもあるが、いろいろ研究しながら進めていきたい。

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04.14えこえねプレゼン資料 奥村.pdf
PDFファイル 3.1 MB

続いて、中山弘 えこえね南相馬理事

 

埼玉から外部支援をしているが、その役割は、南相馬と首都圏の人たちを繋ぐことと、

企画のお手伝い。微力ではありますが、多少なりとも役立てれば幸いです。

「えこえね南相馬」は再生可能エネルギー事業だけを進めるのではなく、「省エネ・新エネで街づくり」を目指しています。ですから、女性や若い人も一緒になって、これからのエネルギーと暮らしや、街づくりを考えて行きたい。 

★★★4月14日プレゼン資料中山 本番 (NXPowerLite).pdf
PDFファイル 2.0 MB

パネラーの最後は、

高橋美加子 えねえね南相馬理事。

 

復興に向けてはいろんな問題があります。この解決に向けては、市民のみんなが大きな志を持って、協力しあいながら取り組んでいくことが大切です。
誰かがやってくれるのを待つという受け身の気持ちではなく、自分たちがやっていくんだという強い気概を持って一緒に進めていっていただきたい。

 

ものごとを大きく動かすのは男です。女性たちもアイデアは出すし、協力もしていきますが、ぜひ男性陣に頑張っていただきたい。

みんなで取り組んで、「愉しいから参加する」と思えるような活動をしていきたいと思います。批判をしないで見守って欲しいです。

一緒にやりましょう。ぜひご協力ください。

会場との対話

 

◎相馬市では、組合農家の協力を得て、

 屋根や法面などに設置をしている。

 長いものに巻かれるのではなく、自分たちの頭で考え

 進めていくことが大切。

 

Q:バイオマス関係は設備に金がかかる。

  ミニプラントと言っても30億円。

  市民ファンドや企業との連携など、

  どう進めていくのか?

  除染などを始める予定はあるのか?

A:ウクライナのバイオマスの実証プラントは、

  何十億ではなくて、何千万円レベルで済む。

  やれるところからやっていきたい。

  菜種を絞った残渣などから始めていき、

  将来は本格的バイオマスに取り組んでいきたい。


◎農作物にセシウムが出ない方法は分かっている。

 ゆえに南相馬で農業を継続することは十分可能だと

 考えている。

Q:えこえね南相馬がどんなことをしたいのか知りたい。

A:農業収入に再エネ収入を加えることで、

  農家経営の安定化を図りたい。

  再エネに限らず、省エネや街づくりも考えて、

  地域再生に繋げていきたい。

 

  農地を守ることを第一に考えている。

  単に水田に太陽光を置こうということではない。

 

◎ えこえね南相馬の取組みに共感する

 山林除染・土壌除染に取り組んでいるが、

 このようなノウハウを共有していきたい。

 風評被害もあるので、食べるものは難しいとも感じており、エネルギー作物をつくることが

 解決策ではないか。

◎ 今のソーラーシェアリングにはまだまだ不満がある。

  小高の高線量地域では、30年間、太陽光発電を置くような考え方が必要だと思う。

 

◎ハウスde ソーラーが気に入っていて、期待している。

 津波や原発事故で、農業をあきらめている人もいるけど、

 父ちゃんと母ちゃんが一緒になって出来ることに繋がっていきそうに思う。

 仮設の隣にモデルを作ってやっていきたいと思ってるので、えこえね南相馬に協力して欲しい。

◎ えこえね南相馬が、みんなの情報をシェアできる

 場所になったら良いと思う。

 農業、企業、市民、いろんな人が、自分たちの街の

 ことや将来のことを考える場を提供する


 一人ひとりが心置きなくこれからのことを話合える

 中性的な場になるという良い。そこから生まれた

  アイデアを、地域外の人たちも協力して実現していく。

 お互い同士でつながって新しい動き方で街が活性化する。 

 

 みんなで仲良く手を取り合って、言葉を交わし合って、

 小高も、原町も、鹿島もなく、一緒になってやりましょう!

 ヒト・モノ・カネ、他の世界ともつながって、拡がっていくことを期待してます。

 

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ということで、活発な意見交換と共有を図ることが出来ました。

 

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フォーラムの後は、交流会。

今後の取組みや協働の可能性、新たなネットワークづくり、農地への太陽光発電の設置などの具体的な相談もありました。

 

また交流会から参加した人もいて、エネルギー以外の領域も含めた街づくりや地域活性化など、たいへん盛り上がりました。

 

次回のイベントは、5月26日(日)を予定しております。

またご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。

イベント情報

11月10日(金)
バイオガスから考える
南三陸スタディツアー

お問い合わせ先

info@ee-minamisoma.jp

 

TEL: 080-2378-8322
       (中山) 

h.nakayama21@gmail.com

 

 

 

 

 

■ ■ リンク ■ ■

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